どこかのドームのような講演ホール
私はなにも知らなかった。

がさつに生き、そこそこの正義感と己に見えない悪意を潜めた、どこにでもいる人間だ。
何かを成したい気持ちを持て余し、そのための才を見い出せず、努力を怠惰で調理する。
そんなありふれた人間だ。

歯車は噛み合うようにしか作られない
全ての歯車は噛み合い、意味を成す為に生み出されるのだから

では噛み合わない歯車など存在するのか？

答えは　だ。

彼等は今を生きている

彼等の物語は恐らく、歴史に紡がれる事はない

それはつまり、今しか生きることが出来ないということに他ならない

そんな一瞬の煌めきの彼等を私はなんと呼ぼうか
ふむ…『Un-Living』

Undeadにならなければ、彼等は生きてすらいないのだ
No death, No life

氷に包まれた、終わりの世界
宝石という刃を手にした少女の物語

夢の中の突拍子もない理不尽さを表現するのは難しい。

怖い夢も、楽しい夢も、なぜ思い通りにはならないのか。
なぜ夢を人に伝えるのはこんなにも難しいのか。

友人が作成したクトゥルフ神話TRPGオリジナルシナリオ『The game』の導入を
私が作成し、探索したキャラクター目線で描いたものです。

キャラクター詳細
http://charasheet.vampire-blood.net/1874174

幼いころの恐ろしい記憶は心に大きな傷を残す。
どんなに癒されても、
どんなに暖かくても、
決して治ることはない。
埋まることはない。

いつまでも生々しく残り、フラッシュバックする度に血を流す。
心を蝕み、理性を壊す。

例えそれが夢の中でも。
夢を夢だと気が付かなければ、確かにそれは現実で、
既に流れた血は元には戻らないのだ。