ウィンタージュに憩いの羽音を
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8.9 -
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とにかくファンタジーが謳歌されている世界であり、人には必ず守護霊ならぬ『守護精』なるモノが生誕と共に現れ、分身のように生きていく。
護り、慈しみ、手を取り合って生活していくのが当たり前の不思議な相棒。
時には犯罪に陥るモノもいて、それらは総じて『守護堕(おち)』と呼ばれ、それ相応の処置をせねば魔物と化すことがある。
これから始まるのは、そんな守護精達の犯罪やちょっとした悩み相談解決を担う何でも屋『万屋』周辺にまつわる不思議な話達。
普段は煙管をふかしながら淹れるマスターのコーヒーと、シュフおすすめのパスタが有名な喫茶店をウィンタージュ。裏では守護精達の悩み相談解決に勤しんでいるのは口コミでそこそこ広まっていた。
そこの若き所長である熊谷晁斗(くまがいあさと)は、相棒の守護精の白虎の空呀(くうが)と共に依頼をこなした帰り、一人の守護無しの少女を拾ったことでちょっとした刺激をもらうことになる。